梅雨の雨

 


 

料理イメージ

 

雨が小降りになった。高尾山口駅から外へ出た。歩いている人はほぼいない。

しばらく山道を歩くと門の前にでた。正午前だが、あたりは暗い。
よく見ると暗いため、電灯が点灯している。樹木にぼんやり霧がかかっている。
権現茶屋は休み。
参道は一人も歩いていない。雨はまだ降っている。

寺に入ると、読経が聞こえた。
護摩をたく人がいる。願いをする人がいる。

帰り道、ふと見上げると、木にかかっていたガスがぽっと明るくなった。
道の電灯は明るくなり消えていた。
雨はやんだ。

     梅雨や電灯ついた正午前  自土宇

 


山に3から4日行くと、晴れを狙って行くのだが、1日くらい、雨に降られる。


ある日、山小屋に泊まり、空を見上げたら、星空。これはチャンスと真っ暗闇の中登り始めた。

おかしなことに雨が降り始めた。しかたない。雨のなか、どんどん登った。が、突如ライトが切れた。

雨が強く降りしきる。困った。全く見えない。身動きがとれない。
すると下から1人登ってきた。助かったと、

ライトで照らしてもらい、自分のライトを分解したら、電球が切れている。見たら予備の電球があり、交換したら、直った。

照らしてくれた人ありがとう。次の小屋までなんとかたどり着いた。この日は夜まで降り続いた。


このことがあってから、携帯ライトは2から3個持って山に行くようになった。

 

 

八甲田山にロープウエイで夕方登った。八甲田山の夜景の写真を撮るためだ。撮り終わった。

薄暗くなってきた。ヘッドライトは3個持っている。

1個目を取り出した。どういうわけか点灯しない。どうも電池ホルダーの部分が壊れているようだ。

2個目を取り出した。これもつかない。電池が切れているか。焦った。

周りは誰もいない。かろうじて足元が見える。暗くなる中急いで歩いた。10分位歩いただろうか。

ロープウエイの頂上駅の明かりが見えた。助かった。周りは真っ暗。

駅に着いてから、3個目のヘッドライトを取り出した。これは点灯した。

早く3個目を取り出したら良かった。慌てていたせいで、冷や汗をかいた。

2021年7月1日記述